カタラーゼとは、体内で発生する有害な活性酸素の一種である「過酸化水素」を、無害な水と酸素に分解する酵素のことです。美容分野では、特にヘアカラーやパーマの薬剤による頭皮や髪のダメージを防ぐために重要な役割を果たします。
最大の特徴は、残留した薬剤による「髪の内部での継続的な酸化(劣化)」を物理的にくい止める点にあります。ヘアカラーやブリーチ、パーマの施術(2剤など)において使用されるオキシドール(過酸化水素)は、シャンプー洗髪だけでは落としきれずに残留しやすい性質を持っています。施術直後にカタラーゼを使用することで、この残留した過酸化水素を速やかに分解・除去し、髪のパサつきや乾燥、頭皮トラブル(インフラメイジングなど)を未然に防ぐことができます。また、薬剤が勝手に酸化反応を続けてしまうのをストップさせるため、ヘアカラーの褪色(色落ち)やパーマのカールのダレを防ぎ、高いキープ力を発揮するメリットもあります。さらに、体内のカタラーゼが減少すると、蓄積した過酸化水素によってメラニン色素を作る製造工場(メラノサイト)の働きが阻害され、白髪や抜け毛の原因になると言われています。サロンでの施術後に投入される専門の「処理剤」として広く使われているほか、現在ではカタラーゼを配合したホームケア用のシャンプーやトリートメントも展開されており、同様に過酸化水素を除去する働きを持つ成分である「ヘマチン」などと並び、髪質をすこやかに維持するための重要な成分として重宝されています。
主なポイント
- 過酸化水素を水と酸素に分解し無害化する酵素の定義
ヘアケアやサロンワークにおける、薬剤の残留による悪影響をリセットするための処理剤成分です。有害な活性酸素によるサビつき(酸化)を速やかに打ち消す役割を担っています。 - ヘアカラーやパーマの施術後に残る過酸化水素の速やかな除去
カタラーゼを髪に塗布することによる直接的な美容メリットです。毛髪の最外層(キューティクル)や頭皮の表面に吸着したオキシの成分をクレンジングし、地肌のバリア機能の破綻を防止します。 - 髪のパサつきの抑制と、カラーの退色やパーマのダレを防ぐ効果
ヘアデザインを施した後の、髪のコンディション維持における役割です。内部のタンパク質構造が破壊されるのを防ぎ、光を綺麗に正反射させるツヤ感やまとまり、仕上がりの形状を長くキープします。 - メラノサイトの阻害を防ぎ、白髪や抜け毛を予防するアンチエイジング
体内のカタラーゼの減少に伴うリスクと、成分がもたらす健康的な毛髪維持への貢献です。年齢とともに変化しがちな髪の成長サイクルを保護し、ハリやくすみのない若々しい髪を育てる土台を整えます。 - サロンの処理剤としての活用のほか、ホームケア製品への配合展開
この成分が実際に投入されている具体的な美容シーンです。美容室(サロン)でのシステムトリートメントの工程に組み込まれるほか、日々の洗髪手順の中でも手軽に酸化対策を行えるアイテムが流通しています。 - 髪を傷める主原因である「過酸化水素」と、同様の機能を持つ「ヘマチン」
関連する美容・結髪用語における、成分の位置づけと対比です。髪の空洞化やゴワつきを招くオキシの弊害を、ヘマチンやカタラーゼといった優れた除去成分の力によっていなし、トータルビューティーの完成度を高めます。

