グリーンネイルとは、爪の表面や人工爪(ジェル、スカルプチュア)との隙間で「緑膿菌(りょくのうきん)」という細菌が増殖し、爪が緑色に変色した状態を指します。カビの一種と誤解されやすいですが、正しくは細菌感染です。緑膿菌が排出する色素(ピオシアニン)によって、最初は黄色っぽく、進行すると深緑色や黒ずんだ色へと変化していきます。

主な原因は、浮き上がったネイルの隙間に水分が入り込み、高温多湿な環境が保たれることで菌が爆発的に繁殖することにあります。自覚症状(痛みや痒み)がほとんどないため、ネイルをオフした際に初めて気づくケースが多く、放置すると自爪の層を侵食する恐れもあります。発見した場合は直ちにネイルを中断し、爪を乾燥させ、重症度に応じて専門医の診察を受けるべき、ネイル愛好家が最も警戒すべきトラブルの一つです。

主なポイント

  • 「リフト(浮き)」の放置厳禁: 根元や先端が浮いたまま数週間過ごすと、手洗いの水分が逃げ場を失い、緑膿菌の絶好の「温床」となる。
  • カビではなく「細菌」: 湿った場所(台所、風呂場)に常在する菌が原因。そのため、抗真菌薬(水虫薬)ではなく、殺菌・乾燥や抗生物質による対応が基本となる。
  • 「うつる」心配は低い: 自身の爪の隙間という特殊環境で増殖するものであり、握手などで他人に感染させるリスクは極めて低い。
  • 施術の即時中止: グリーンネイルが確認された爪には、上からジェルを被せてはいけない。菌を密閉してしまい、症状を悪化させる原因になる。
  • サンディングの注意点: 軽度であれば表面を削って落とせる場合もあるが、削った粉(ダスト)に菌が付着しているため、器具の徹底的な消毒と飛散防止が不可欠。
  • 予防の鉄則:
    • 3〜4週間の付け替え周期を守る。
    • 浮きを感じたら、すぐにサロンでメンテナンス(お直し)をする。
    • 免疫力が低下している時は、菌の増殖スピードが早まるため特に注意する。