コシとは、髪の毛が本来持っている「弾力性(しなやかさ)」や「根元から立ち上がる力」のことです。髪の健康状態を表す言葉として、質感の評価やヘアケアアイテムの機能性を説明する際に頻繁に用いられます。
最大の特徴は、髪の内部組織の充実度に裏打ちされた「復元力」にあります。セットで使われることの多い「ハリ」が引っ張っても千切れない髪の強さや太さを指すのに対し、コシは曲げても元の状態へと戻ろうとするしなやかな弾力性や、根元から立ち上がるボリューム感のことを指します。このコシが失われる主な原因は、髪の内部にあるタンパク質、水分、脂質のバランスが乱れることにあり、女性ホルモンの減少等に連動して毛髪が細くなる「加齢」、ヘアカラーやパーマ、毎日の紫外線による「ダメージ」、さらには睡眠不足や栄養バランスの偏った食事といった「生活習慣」の乱れが引き金となります。コシのある若々しい髪を目指すための対策としては、育毛剤や美容成分が配合されたスカルプシャンプーを用いて頭皮の血行を促す「頭皮環境の改善」や、髪の内部に栄養を届けるサロン専売のトリートメントによる「内部補修」、ヘアドライヤーの熱や摩擦からキューティクルを保護する「ヘアオイルの馴染ませ」などの適切なアプローチが求められる重要なヘアケア指標です。
主なポイント
- コシの定義
髪の毛が本来内包しているしなやかな弾力性や、根元からふんわりと立ち上がる力のことであり、髪を曲げた際に元へと戻ろうとする復元力の高さを表す言葉です。 - ハリとの明確な違い
引っ張った際の千切れにくさや髪自体の太さを表す「強さ」を意味するハリに対し、コシはしなやかさや髪全体のボリューム感をもたらす「弾力」を指す点で明確に区別されます。 - 加齢やダメージに伴う低下の原因
年齢による女性ホルモンの減少や、カラー・パーマ・日中の紫外線による組織の損傷によって髪内部のタンパク質や脂質が失われると、髪が細く頼りなくなってコシが失われます。 - 頭皮環境の改善による対策
育毛剤や頭皮ケアに特化したスカルプシャンプーを導入して地肌の血行を促すことで、新しく生えてくる毛髪の毛根へと栄養を行き渡らせ、根元の立ち上がりをサポートするのに有効です。 - サロン専売トリートメントによる内部補修
パサつきや乾燥によってスカスカになった髪の深部へタンパク質などの栄養分を的確に浸透させるため、失われた保水力やしなやかな弾力を内側から取り戻すためのお手入れとして役立ちます。 - 熱や摩擦からのキューティクル保護
ヘアドライヤーを使用する前の濡れた髪にヘアオイルを馴染ませておくことで、熱によるキューティクルの剥離や衣服との擦れを物理的に防ぎ、まとまりのある美しい毛流れを保つことができます。

