シルクプロテインとは、蚕(カイコ)の繭から得られるタンパク質成分の総称です。主にフィブロインセリシンという2種類のタンパク質から構成されています。

これらはアミノ酸を含み、肌や髪を構成する成分と近い性質を持つことから、化粧品ヘアケア製品に広く利用されています。

美容分野では、髪の表面を整えたり、肌のうるおいを保つ目的で配合されることがあります。特にセリシン保湿性に優れており、スキンケア成分としても活用されています。

シャンプートリートメントでは指通りをなめらかにし、肌ケア製品では乾燥を防ぐ保湿成分として用いられています

主なポイント

  • 「アミノ酸」の類似性: シルク由来成分はアミノ酸を含み、人の肌に存在する天然保湿因子(NMF)と構成が近いとされています。そのため、肌になじみやすく、保湿成分として化粧品に利用されています。
  • 「セリシン」の保湿・遮断:
    • セリシンの保湿特性: セリシンは水分を保持しやすい性質を持つタンパク質で、化粧品では保湿成分として利用されています。肌表面のうるおいを保つ目的で配合されることがあります。
    • 紫外線に関する研究: セリシンは紫外線との関わりについても研究が行われており、繭が外部環境から内部を守る性質とあわせて、美容分野で注目されています。
  • 「加水分解シルク」の浸透:
    • 加水分解シルクとは、シルク(フィブロインなど)を加水分解して分子量を小さくし、水に溶けやすくした成分です。化粧品では、ヘアケアやスキンケア製品に配合されることがあります。一般的に、分子を小さくすることで水への溶解性や使用感が改善され、髪や肌の表面をなめらかに整える目的で用いられています。

  • 「髪の補修」と光沢:
    • 加水分解シルクなどのシルク由来成分は、ダメージを受けた髪の表面を整える目的でヘアケア製品に配合されることがあります。キューティクルの乱れを整えることで、髪の手触りやツヤ感をサポートします。シルクのような光沢は、髪表面が整うことで光が均一に反射しやすくなることによって生まれます

  • 「静電気」の抑制: 保湿性が高いため、冬場の髪の広がりや衣類の摩擦による静電気の発生を抑える効果があります。
  • 低刺激性と生体適合性:
    • シルク由来のタンパク質(フィブロインなど)は、生体とのなじみが良い素材として知られており、化粧品やスキンケア製品にも利用されています。肌への刺激が少ないことから、敏感肌向けの製品に配合されることがあります。
  • フィニッシング」の質感:
    • シルク由来成分はフェイスパウダーなどに配合されることがあり、肌表面の質感を整える目的で使用されます。皮脂や汗によるベタつきを抑え、さらっとした仕上がりをサポートします。