シンエイクとは、スイスの製薬技術を背景に開発された合成ペプチド成分で、ヘビ毒由来の筋肉の動きに関する研究をもとに設計された美容成分です。表情筋の動きに関わる仕組みに着目しており、主に表情ジワをケアする目的のスキンケア製品に配合されます。同じく表情ジワ対策に用いられるアセチルヘキサペプチドと並び「塗るボトックス」として紹介されることがあります。注射によるボトックス治療とは異なり、肌に塗って使う化粧品成分です。

主なポイント

  • アセチルコリン」の放出抑制:
    • アセチルコリとは、筋肉の収縮や汗腺皮脂腺の働きに関わる神経伝達物質です。ボツリヌストキシン製剤の作用により、神経終末からのアセチルコリンの放出が抑えられ、その結果として筋肉の収縮や分泌反応が弱まるとされています。この作用により、表情筋の動きに伴う皮膚の折れ込みが軽減される目的で用いられます

  • 「表情ジワ」へのピンポイント効果:
    • アセチルコリンの働きは、筋肉の収縮を介して表情の動きに関与しています。ボトックスは、この神経伝達に関わる仕組みに作用することで、筋肉の過剰な収縮を抑え、表情の動きに伴う皮膚の折れ込みを軽減する目的で用いられます。そのため、乾燥による小ジワではなく、表情の繰り返しによって生じるシワに対するアプローチとして位置づけられます

  • 即効性と持続性」のバランス:
    • ボトックスは、神経終末からのアセチルコリンの放出を抑えることで筋肉の収縮を弱める作用を持ちます。作用の現れ方には個人差がありますが、一般的に数日から数週間の経過で筋肉の動きが徐々に変化し、その状態が一定期間持続するとされています。使用直後に明確な変化を感じるというよりも、時間の経過とともに表情の動きが穏やかになるタイプの施術です

  • 「分子量の小ささ」による浸透:
    • シンエイクは、アミノ酸が3つ結合したトリペプチド構造を持つ小さなペプチド成分です。分子サイズが比較的小さいため、角質層におけるスキンケア成分としてのなじみやすさが特徴とされ、肌表面のケアを目的とした製品に配合されます

  • 「全成分表示名」の確認:
    • シンエイクは、全成分表示において「ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド」といった名称で記載されます。化粧品の成分表示は、各成分を国際的なルールに基づく名称で表記するため、商品名や通称とは異なる長い化学名で記載されることがあります。そのため、配合の有無を確認する際はパッケージの成分欄を直接確認することが重要になります

  • 「部分使い」のテクニック:
    • シンエイクは、顔全体に広げるだけでなく、表情の動きが出やすい部位に重点的に使用されることがあります。使用時は、額・眉間・目元などシワが気になる部分に少量ずつ重ねるようになじませることで、ポイントケアとして取り入れられます。表情の癖が出やすい部位に合わせて部分的に使用する方法が一般的です