スピエラとは、主にパーマ縮毛矯正で使われる酸性タイプの還元剤の一種です。髪への負担を抑えながら、やわらかく自然なカールストレートを作れるのが特徴です。

従来のアルカリ性の薬剤は、髪を大きく膨らませてキューティクルを開くことで形を変えていました。一方スピエラは、髪を過度に膨らませずに作用するため、ダメージやパサつきを抑えやすく、カラーの色落ちも比較的少ないとされています。その結果、仕上がりが硬くなりにくく、自然なツヤと柔らかさが出やすくなります。

ただし、独特のにおいが残りやすい点や、髪の状態によっては薬剤のコントロールが難しいという側面もあります。そのため、施術には経験や技術が求められる成分です。近年では他の還元剤と組み合わせて使われることも多く、ダメージ毛やエイジング毛への施術にも活用されています。

主なポイント

  • スピエラの定義
    スピエラ(ラクトンチオール)とは、パーマや縮毛矯正で使われる酸性タイプの還元剤のことです。髪への負担を抑えながら形を変えるために用いられるヘアケア成分です。
  • 酸性域でのダメージを抑えた施術
    髪のpHバランスを大きく崩さずに内部の結合をゆるめることで、キューティクルが過度に膨らんで傷むのを防ぎます。その結果、髪本来の強さやなめらかさを保ちながら施術を行うことができます。
  • 毛髪の硬化を防ぐツヤとしなやかさ
    優れた浸透性を活かしてコルテックスの内部へと滑らかに馴染むため、仕上がりが硬くごわつくのを防ぎます。指通りの良いしっとりとした質感になり、自然なツヤと柔らかさが生まれます。
  • ヘアカラーの退色を抑える効果
    アルカリ剤を使わないケアではキューティクルが引き締まり、髪の中に入ったカラーが流れ出にくくなります。色落ちやムラも起こりにくくなります。
  • ラクトンチオール特有の残臭について
    ラクトンチオールは、施術中だけでなく、施術後もしばらく髪に特有のにおいが残りやすい特徴があります。
  • 美容師の技術が必要な理由
    髪のクセをやさしく整える繊細な施術のため、熱の当て方や圧のかけ方を見極められる経験のある美容師に任せることが大切です。
  • GMTとの組み合わせ施術の広がり
    より還元力の強い酸性成分(GMT)と組み合わせて使うことで、ダメージのある髪やエイジング毛にも対応しやすい施術方法として広がっています。