セラミドとは、肌の最外層である「角質層」に存在する細胞間脂質の主成分です。角質細胞同士のすき間を埋め、肌内部の水分を保つことで、乾燥や外部刺激から肌を守る役割があります。水分を抱え込む「ラメラ構造」を作り、高い保湿力を発揮する成分として知られています。
セラミドが不足すると、肌内部の水分が逃げやすくなり、乾燥や刺激を感じやすい状態につながります。加齢や洗顔などによって減少しやすいため、スキンケアで補うことが、うるおいのある健やかな肌を保つためのポイントです。
主なポイント
- 「ラメラ構造」による高い保水力:
水分と油分が交互に重なった構造で、肌内部の水分が逃げるのを防ぎます。また、外部刺激から肌を守るバリア機能にも関わっています。 - 加齢によるセラミド量の減少:
セラミドは年齢とともに体内で作られる量が減少します。加齢によるセラミド不足は、肌の乾燥やバリア機能の低下につながり、シワなどの肌変化の原因の一つになります。 - 「ヒト型セラミド」の親和性:
ヒト型セラミドは、人の肌に存在するセラミドと似た構造を持ち、保湿成分として利用されています。成分表示では「セラミドNP」「セラミドAP」などの名称で確認できます。一方、疑似セラミド(合成セラミド)は配合しやすく、肌のうるおいを保つ成分として幅広く使われています。 - 洗顔での「流出」:
洗浄力の強い洗顔料や熱すぎるお湯は、肌に必要なうるおい成分まで落としてしまうことがあります。洗顔後につっぱりを感じる場合は、肌のバリア機能が低下している可能性があります。 - アトピー性皮膚炎との関係:
アトピー性皮膚炎の肌では、生まれつきセラミドを作る力が弱く、バリア機能が低下しやすい場合があります。セラミドを補うことで、肌の水分を保ち、乾燥や外部刺激から肌を守りやすくなります。 - 「ナノ化」技術の恩恵:
セラミドは配合が難しい成分ですが、近年はナノ化技術によって細かく加工され、肌になじみやすい高浸透タイプの美容液などに活用されています。

