ターンオーバーとは、表皮の細胞が新しく作られ、成長しながら肌表面へ押し上げられ、最後に古い角質として剥がれ落ちる「肌の生まれ変わり」のサイクルのことです。
理想的な周期は約28日とされていますが、年齢を重ねるにつれて徐々に長くなり、40代では45日以上かかることもあります。
ターンオーバーは、早すぎても遅すぎても肌トラブルにつながります。早すぎる場合は、未熟な細胞が表面に出ることでバリア機能が低下し、乾燥や敏感肌の原因になります。一方で遅れると古い角質が蓄積し、くすみやゴワつき、シミが目立ちやすくなります。
健やかな肌を保つには、ターンオーバーの乱れを整え、うるおいのある新しい細胞が育ちやすい環境を作ることが大切です。
主なポイント
- 「基底層」から「角質層」へ:
表皮の最も深い部分にある基底層で生まれた細胞は、時間をかけて少しずつ形を変えながら肌表面へ移動していきます。この過程を「角化」といい、細胞が平らな角質細胞へと変化しながら角質層を形成します。最後は古い角質となって自然に剥がれ落ち、肌の生まれ変わりが繰り返されます。 - 「28日」の内訳:
- 「停滞」が招くシミの定着:
本来、古い角質とともに排出されるメラニン色素が、ターンオーバーの乱れによって肌に残り続けることがあります。この蓄積が、シミが目立ちやすくなる原因の一つです。肌の生まれ変わりがスムーズに行われることで、不要なメラニンの排出をサポートできます。 - 「早まり」によるインナードライ:
ピーリングのやりすぎや過度な洗顔は、肌の準備が整う前に角質を取り除いてしまう原因になります。未熟な細胞が表面に出ると、水分を十分に保ちにくくなり、肌のバリア機能が低下します。その結果、乾燥しているのに内部は水分不足になる「インナードライ」や、肌荒れにつながることがあります。 - 「睡眠」と「成長ホルモン」:
ターンオーバーに関わる細胞の働きは、入眠後の深い睡眠中に活発になるとされています。特に深い眠りの時間帯には成長ホルモンの分泌が促され、肌の修復や新しい細胞の生成をサポートします。以前は22時〜2時の「ゴールデンタイム」が注目されていましたが、現在では就寝時間そのものよりも、質の高い睡眠を確保することが重要と考えられています。 - 「ビタミンA(レチノール)」の役割:
スキンケア成分として広く使われるレチノールは、肌のターンオーバーを整える働きが期待される成分です。古い角質の排出をサポートし、肌の生まれ変わりを正常なリズムへ導くことで、なめらかでハリのある肌を目指します。また、肌内部の働きをサポートすることで、弾力やキメの整った質感づくりにも役立てられています。

