トリートメントとは、毛髪の内部にタンパク質や脂質、水分などの栄養成分を浸透させ、ダメージを内側から修復・補強するためのヘアケア剤、およびその施術です。髪の表面を滑らかにする「リンス」や「コンディショナー」に対し、トリートメントは「髪の整形手術・栄養補給」の役割を担います。
最大の特徴は、「コルテックス(毛髪内部)」へのアプローチにあります。カラーやパーマでスカスカになった髪の隙間を埋め、芯から強度を取り戻すことで、枝毛や切れ毛を防ぎ、扱いやすい「しなやかさ」を取り戻します。近年では、熱を味方にして結合を強める「酸熱トリートメント」や、超音波アイロンで浸透を加速させる手法など、「髪質改善」の領域まで進化を遂げている、美髪作りの中心的なプロセスです。
主なポイント
- 「内部補修」のメカニズム:
- トリートメント: 内部へ栄養を届ける(補修)。
- コンディショナー: 表面のキューティクルを整える(保護)。
※併用する場合は、必ず「トリートメント(中)」→「コンディショナー(外)」の順で塗布するのが鉄則。
- 「放置時間」と「浸透」: 塗布後に5〜10分置くことで、成分がじわじわと内部へ定着する。蒸しタオルで包むと、熱でキューティクルが緩み、浸透率が飛躍的に高まる。
- 「サロン」と「ホーム」の決定差:
- サロン: 5段階以上の薬剤を重ね、分子量の異なる成分を層状に定着させる。持続性は約1ヶ月。
- ホーム: 毎日の流出を防ぐための「維持」が目的。
- 「インバス」と「アウトバス」:
- インバス(洗い流す): 深部まで浸透させる集中補修。
- アウトバス(洗い流さない): ドライヤーの熱や摩擦から守るシールド。
- 「地肌」への付着は厳禁: 油分やシリコンが多いため、根元につけると毛穴詰まりやボリュームダウンの原因になる。「中間から毛先」にのみ塗布するのが正しい作法。
- 「乳化(チェンジング)」の裏技: 洗い流す際、少量の お湯とトリートメントを混ぜて髪を揉み込む(乳化させる)ことで、成分がより均一に髪に吸着し、仕上がりの質感がアップする。

