ハンドクリームとは、手指や手の甲の乾燥や肌荒れを防ぎ、水分や油分を補って皮膚を保護するクリーム状の化粧品、または医薬部外品です。
手は水仕事やアルコール消毒、冷たい外気などによる刺激を受けやすく、皮脂腺も少ないため、乾燥しやすい部位です。ハンドクリームは、肌にうるおいを与えるだけでなく、油分で皮膚表面を覆って水分の蒸発を防ぎます。美容師にとっても、シャンプーや薬剤に触れる機会が多い手指を日常的にケアするために欠かせないアイテムです。
主なポイント
- ハンドクリームの法区分
ハンドクリームは、配合成分や使用目的によって、化粧品、医薬部外品(薬用)、指定医薬部外品、医薬品に分けられます。化粧品は日常の保湿などを目的とし、医薬部外品は有効成分によって肌荒れや乾燥などを防ぎます。医薬品は、ひびやあかぎれなどの症状を治療する目的で使用されます。
- 手洗い後や入浴後に塗る
ハンドクリームは、手を洗った直後やお風呂上がり、就寝前に塗るのがおすすめです。特に手洗いや入浴の後は肌が乾燥しやすいため、水分が残っているうちにクリームを塗って、肌のうるおいを保ちます。
- 手のひらで温めてなじませる
ハンドクリームは、チューブから約2cm程度を手のひらに取り、両手を合わせて温めてから塗ります。手の甲全体に広げたあと、乾燥しやすい指の関節や爪の周りまで、指一本ずつ円を描くようにやさしくなじませます。
- 水仕事前にバリアクリームを塗る
美容師や調理師など、水仕事が多い人には、シリコンやワセリンをベースにした被膜形成型のバリアクリームが使われます。作業前に塗っておくことで、手肌を水や洗剤から守り、皮脂が失われるのを防ぎます。
- 「ハンド美容液(セラム)」との違い
ハンドクリームは、油分で肌表面を保護し、乾燥を防ぐことを主な目的としています。一方、ハンド美容液は、肌のキメやくすみ、シワなど、年齢に応じた肌の悩みに合わせて使います。日中はハンド美容液、夜間や水仕事の前はハンドクリームというように、目的に合わせて使い分ける方法もあります。
- ハンドクリームの有効成分
薬用や医薬品のハンドクリームには、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)やグリチルリチン酸ジカリウムなどが配合されているものがあります。ビタミンEは血行を促し、グリチルリチン酸ジカリウムは肌の赤みや炎症を抑える成分です。手荒れや乾燥が気になるときのケアに使われています。

