ヒト型セラミドとは、人間の肌の角質層に存在するセラミドと似た分子構造を持つ保湿成分です。酵母などを利用して作られ、化粧品の成分表示では「セラミドNP」「セラミドAP」のように表記されます。
ヒト型セラミドは肌になじみやすく、角質層の水分を保ち、バリア機能を支える働きがあります。肌の細胞間脂質を構成する成分の一つとして、乾燥や外部刺激から肌を守るために役立ちます。乾燥肌や敏感肌向けのスキンケア製品にも配合されています。
主なポイント
- ラメラ構造を整える働き:
セラミドは、角質層の細胞間脂質を構成する主な成分の一つです。セラミドを補うことで、細胞間脂質のラメラ構造を整え、肌の水分を保ちやすくします。 - 「アルファベット」による機能の違い:
ヒト型セラミドは、種類によって働きが異なります。セラミドEOP(1)は肌のバリア機能を支え、セラミドNG(2)は水分を保持してうるおいを保ちます。また、セラミドNP(3)は肌の水分保持を助け、乾燥による小ジワを目立ちにくくし、セラミドAP(6II)は肌のターンオーバーに関わり、なめらかな肌を保つ働きがあります。
- 複数のセラミドを組み合わせるメリット:
複数のヒト型セラミドを組み合わせて配合した化粧品は、それぞれの働きによって肌のうるおいを保ち、バリア機能を支えることに役立ちます。 - 「水溶性」と「脂溶性」のバランス:
ヒト型セラミドは油になじみやすい性質を持っていますが、ナノ化などの技術を用いて化粧水に配合されることもあります。こうした技術は、セラミドを角質層まで届けやすくするために活用されています。
- インナードライ肌のケア:
肌の表面は皮脂でベタついていても、内側の水分が不足している状態をインナードライといいます。ヒト型セラミドは肌のうるおいを保ち、バリア機能を支えるため、乾燥が気になる肌のケアに役立ちます。
- 価格と配合量の関係:
ヒト型セラミドは原料としてのコストが高く、配合量や製品によって価格に差があります。中価格帯から高価格帯の化粧品にも配合されていますが、価格だけで配合量や効果を判断することはできません。 - 敏感肌のスキンケア:
ヒト型セラミドは肌になじみやすく、うるおいを保ってバリア機能を支える成分です。乾燥しやすい肌や敏感肌の保湿ケアに使われますが、肌質によって合う化粧品は異なるため、肌の状態に合わせて選びます。

