フェイスリフトとは、加齢によってたるんだ顔や首の皮膚を引き締め、シワやもたつきを改善するエイジングケア(アンチエイジング)施術の総称のことです。輪郭や首周りの若々しいコンディションを取り戻すための代表的な手法であり、物理的に余分な皮膚を切除して引き上げる「外科手術」と、メスを使用しない「照射系・糸リフト」の2種類に大別されます。
最大の特徴は、個人のたるみの進行度や許容できるダウンタイムの長さに合わせて、アプローチを明確に選択できる点にあります。本格的な外科手術である「切開リフト(切開するフェイスリフト)」は、こめかみや耳のまわり、生え際などの目立たない部分を切開し、皮膚の最外層だけでなく、その下にある表在性筋膜(SMAS層)から強力に引き上げる手法です。たるみの根本原因へダイレクトに作用させるため、劇的なリフトアップ効果が得られ、その持続期間が長い(数年〜半永久的)のが最大のメリットです。ただし、術後1〜2週間での抜糸が必要であり、赤みや腫れ、内出血が落ち着くまでには数ヶ月を要します。一方、メスを使用しない「切らないフェイスリフト」には、医療用の特殊な糸を皮下に挿入して物理的に引き上げる「糸リフト(スレッドリフト)」や、高周波や超音波(HIFUなど)の熱エネルギーを利用して肌の深層を引き締める「照射系施術」があります。こちらは身体への負担が少なく術後のダウンタイムが非常に短い特徴を持つ反面、切開手術に比べると効果の持続期間は短いため、定期的なメンテナンスを日常のお手入れ手順に組み込んで維持します。フェイスラインのもたつきや二重あごの解消、ほうれい線、マリオネットライン、ゴルゴラインの軽減、そして顔立ちのハリの回復にいたるまで、多角的な若返り効果を狙う美容皮膚科・美容外科の核心的な治療カテゴリーです。
主なポイント
- フェイスリフトの定義
加齢に伴ってたゆんだ顔や首の皮膚構造を引き締め、輪郭のもたつきや深いシワを改善するアンチエイジング施術の総称であり、切開を伴う外科手術とメスを使わない手法に大別される治療のことです。 - SMAS層から引き上げる切開リフト
こめかみや耳の周囲の生え際を切開し、皮膚だけでなく弛緩した表在性筋膜(SMAS層)から一塊に引き上げて余剰組織を処理するため、半永久的とも言われる極めて長い持続性と高い効果を誇ります。 - 切開手術におけるダウンタイムの注意点
高い引き締め効果と引き換えに身体への物理的な負担が大きく、術後1〜2週間後に糸を抜く抜糸の手順が必要となるほか、腫れや内出血のばらつきが完全に落ち着くまでには数ヶ月の時間を要します。 - 糸リフトや照射系にみる低負担な選択肢
皮下へとトゲのある医療用の糸を通すアプローチや、ハイフ(HIFU)の熱刺激で組織を収縮させる施術のことであり、傷跡を残さずごく短いダウンタイムで手軽にリフトアップしたい場面に向いています。 - 定期的なメンテナンスによる維持
切らないフェイスリフトは時間の経過とともに組織が元の位置へと戻る性質があるため、自身のバイオリズムや仕上がりの好みの系統に合わせて、定期的に施術を重ねていくプラン管理が大切です。 - ほうれい線や二重あごの解消効果
下垂した脂肪や皮膚を元の位置へと補正するため、口元に現れるマリオネットラインや目の下のゴルゴライン、フェイスラインのたるみをすっきりとリセットし、端正な小顔効果やハリ感を回復させます。

