フェオメラニンとは、髪や肌の色を決める2種類のメラニン色素のうち、黄色や赤色、オレンジ色などの明るい色味を指す色素のことです。黒や茶色の「ユーメラニン」と対になる存在で、この2つの混ざり具合や量のバランスによって、その人本来の髪色や肌色が決まります。
最大の特徴は、紫外線を防ぐ力が比較的弱く、むしろ光を浴びることでダメージの原因となる物質(活性酸素)を発生させやすい性質を持っている点にあります。地毛が明るい茶色や赤みがかっている方、肌が白く日焼けをすると赤くなりやすい方は、このフェオメラニンの割合が高い傾向にあります。
主なポイント
- 「髪色」の個性を決める色の比率
日本人の髪は、黒色を作るユーメラニンが圧倒的に多いですが、その奥にこのフェオメラニンが隠れています。ブリーチをして黒色が抜けていくと、次第にオレンジや黄色が強く現れるのは、このフェオメラニンの色が表面に出てくるためです。 - 「紫外線」の影響を受けやすい
黒いユーメラニンが紫外線を吸収して肌を守るのに対し、フェオメラニンは防御力が低いため、直射日光の影響が肌の奥まで届きやすくなります。そのため、色白でこの色素が多い方は、日焼けをすると黒くならずに赤くなって痛みが出たり、シミやそばかすができやすかったりします。 - 「抗酸化ケア」との深い関係
フェオメラニンが多い肌が紫外線を浴びると、肌を錆びつかせるようなストレス(酸化)が生じやすくなります。ビタミンCなどの「抗酸化成分」が入った美容液などで丁寧にお手入れをすることは、こうしたダメージから肌を守るためにとても有効です。 - 「赤毛や金髪」のルーツ
欧米人に多い赤毛や金髪は、フェオメラニンの割合が非常に高いために生まれる色です。日本では、もともと地毛が明るい茶色の方や、髪が細くて柔らかい方にこの色素の特徴が強く出ることがあります。 - 「ヘアカラー」の染まり方への影響
髪の芯に赤や黄色の色素を多く持っているため、アッシュ(青っぽいくすんだ色)などの反対色をきれいに発色させるには、このフェオメラニンの色味をいかにコントロールするかが、美容室でのカラーの仕上がりを左右します。 - 「スキンケア」の方向性
自分の肌にフェオメラニンが多い(色が白く日焼けで赤くなる)と分かっている場合は、何よりも「日焼け止め」による徹底したガードが、将来の健康な肌を守るための大切な近道になります。

