プレックス剤(別名:ボンディング剤)とは、ヘアカラーやブリーチ、パーマ、縮毛矯正などの薬剤施術時に発生する髪のダメージを最小限に抑え、毛髪の強度を高めるための処理剤のことです。髪を傷めないための予防策として、現代のヘアサロンにおいて広く導入されています。
最大の特徴は、薬剤の化学反応による毛髪内部の空洞化(傷み)を後追い補修するのではなく、施術と同時に髪の骨組みを補強してダメージそのものを発生させにくくする点にあります。主な成分として「マレイン酸」や「ジマレイン酸」などのカルボン酸成分が配合されており、これらが薬剤とともに髪の内部へと深く浸透して髪の強度低下を防ぐサポートをします。期待される効果としては、薬剤による髪内部のタンパク質の流出や切れ毛を防ぐ「ダメージ軽減」、髪の主成分である結合組織を保護・再結合する「結合の強化」、そしてパサつきやゴワつきを抑えてツヤとしなやかさを保つ「手触りの向上」が挙げられます。基本的な使用方法は、ブリーチ剤やカラー剤の中に直接混ぜて使うほか、施術前の髪全体へ吹きかける前処理(事前噴霧)として投入されます。特にダメージが蓄積しやすいブリーチや縮毛矯正のメニューと相性が良く、乾かすだけでまとまる扱いやすい髪質を維持するために欠かせないサロンワークの定番処理剤です。
主なポイント
- プレックス剤の定義
ヘアカラーやパーマの薬剤施術と同時に使用することで、髪の骨組みにかかる負担を最小限に抑え、毛髪が持つ本来の強度を内側から保護・補強するための専用の処理剤のことです。 - ダメージの軽減
施術中の強い薬剤反応によって髪内部のタンパク質が外へと流出してしまう現象を防ぐため、ブラッシング時や日常の摩擦で起きやすい切れ毛や枝毛の発生を未然に食い止めるのに有効です。 - 結合組織の強化
配合されたマレイン酸やジマレイン酸が髪の深部まで浸透し、傷んで切断されかけた毛髪内部の結合を保護・再結合させるため、髪が本来持っているしなやかなコシや強さを引き出すことができます。 - 手触りの向上
カラー後の髪に現れやすいゴワつきやパサつきをマイルドに抑えることができるため、指通りの滑らかなまとまり感を維持し、健康的な毛流れや豊かなツヤ感を長く保つための対策として役立ちます。 - 具体的な使用方法
ブリーチ剤やカラー剤の中に直接混ぜ合わせて浸透させる手法や、事前の前処理として髪全体へあらかじめ噴霧する方法があるため、施術による毛先の傷みを防ぐために担当の美容師と相談して取り入れることが大切です。 - 施術メニューとの相性
毛髪内部の組織に深刻な負荷がかかりやすいブリーチや縮毛矯正と組み合わせることで最大のメリットを発揮するため、繰り返しのカラー等でダメージが蓄積して髪型が広がりやすい方のヘアケアとしておすすめです。

