マイクロバイオーム(皮膚常在菌叢)とは、肌の表面に存在する細菌や真菌などの微生物の集まりと、そのバランスによって成り立つ生態系のことです。 肌にはさまざまな種類の常在菌が存在しており、それらがバランスよく共存することで、肌を外部刺激から守る働きを助けています。
常在菌の中には、肌環境を整える働きを持つ菌も存在します。これらの菌がバランスよく保たれることで、肌は健やかな状態を維持しやすくなります。一方で、洗いすぎや乾燥、紫外線、睡眠不足などによって肌環境が乱れると、常在菌のバランスも崩れやすくなります。
近年は、このマイクロバイオームに着目したスキンケアが注目されています。肌に存在する菌を過度に取り除くのではなく、肌環境を整えて健やかな状態を保つことを目的とした考え方で、プレバイオティクスやプロバイオティクスを配合した化粧品なども登場しています。
主なポイント
- マイクロバイオームの定義
人間の皮膚表面に存在する細菌や真菌などの微生物の集まりと、その生態系のことです。これらの微生物は肌環境のバランスを保ち、健やかな肌を維持するうえで重要な役割を担っています。
- 善玉菌(美肌菌)による天然の保湿膜形成
善玉菌には皮脂を分解してグリセリンなどのうるおい成分を作り出す特性があり、角質層の水分保持能力を高めて、つっぱり感や突発的な乾燥肌を未然に防ぐというメリットがあります。 - 肌表面の弱酸性維持とトラブルの抑制
常在菌のバランスが保たれていると、肌は本来の弱酸性に保たれやすくなります。その結果、肌荒れや乾燥などのトラブルが起こりにくくなり、健やかな肌環境の維持につながります。
- 過度な洗顔や外的刺激による肌環境の乱れ
洗顔で強くこすったり、洗浄力の強い製品を使いすぎたりすると、肌に必要なうるおいや常在菌のバランスが乱れることがあります。その結果、乾燥や肌荒れ、大人ニキビなどの肌トラブルにつながる場合があります。 - プレ・プロバイオティクスによる育菌アプローチ
菌のエサを補給して育てる方法や、有用な発酵エキスを届けて補う方法を毎日のスキンケアに組み込むことで、地肌が本来持っている自衛力を高め、滑らかなキメを維持します。

