ミリストイルサクシニルアテロコラーゲンとは、高い保湿力と肌なじみに優れた高機能な水溶性コラーゲン誘導体)の一種のことです。アレルギーや拒絶反応の原因を取り除いた「アテロコラーゲン」に対し、化学的な修飾(ミリストイル化・サクシニル化)を施すことで、水溶性、浸透性、および他の成分とのなじみやすさを大幅に向上させた高機能な美容成分として知られています。

最大の特徴は、コラーゲン本来の優れた保水力を維持したまま、アレルギーリスクの軽減と皮膚への親和性を高めた「3つの高度な分子加工」にあります。第一に、アレルギーや拒絶反応の原因となりやすいコラーゲン分子の両端部分(テロペプチド)を酵素によって切断・除去(アテロ化)しているため、敏感肌の方でも使いやすい優れた安全性と高い生体適合性を実現しています。第二に、コハク酸を結合させる修飾(サクシニル化)を行うことで、コラーゲン分子同士が電気的に反発し合って凝集・沈殿してしまうのを防ぎ、中性付近の水への溶解性と非常に高い保水力を安定して発揮させます。第三に、脂肪酸の一種であるミリスチン酸を結合(ミリストイル化)させることで、水に溶ける性質と油になじみやすい性質を併せ持つ「両親媒性」の構造を獲得し、角質層のすみずみまで美容成分が届きやすくなります。主な効果は、肌表面に濃密なうるおいのヴェールを作って水分の蒸発を防ぐ高い保湿・保水効果であり、乾燥や外部刺激から肌を守ってキメの整ったもっちりとした肌へ導くバリア機能のサポート、そしてベタつきにくく肌にすっと馴染む心地よいテクスチャー(使用感の向上)を両立させた、エイジングケアや敏感肌向け製品に多用される先進のコラーゲン成分です。

主なポイント

  • ミリストイルサクシニルアテロコラーゲンの定義
    アレルギーの原因となる部位を除去したアテロコラーゲンに対し、コハク酸とミリスチン酸を結合させる化学修飾を施し、高い保水力と角質層への優れた親和性を両立させた高機能水溶性コラーゲンのことです。
  • アテロ化によるアレルギーリスクの軽減
    拒絶反応を引き起こしやすい分子両端のテロペプチドという部位をあらかじめ酵素処理によって排除しているため、環境変化でゆらぎやすい敏感肌のお手入れ手順にも安心して導入できる安全性を誇ります。
  • サクシニル化がもたらす高い保水力
    コハク酸で分子の表面を修飾することで、成分同士が固まって沈殿する不具合をいなし、水に極めて溶けやすい状態で皮膚の表面に留まって水分をガッチリと抱え込む高い保水効果を発揮します。
  • ミリストイル化にみる水と油の両親媒性
    油分となじみの良いミリスチン酸の構造を分子に組み込んでいるため、水と油の双方に親和性を持つようになり、お面のような不自然な弾きを起こすことなく角質層のすみずみへと滑らかに馴染みます。
  • 潤いのヴェールによる過乾燥の防止
    皮膚のトップレイヤーに薄くしなやかな保護膜を形成するため、気化熱等に伴う肌内部からの急激な水分の蒸散(過発散)を物理的に防ぎ、しっとりとしたみずみずしい素肌感を長持ちさせるのに有効です。
  • バリア機能補強とベタつきのない使用感
    乾燥によるごわつきを和らげてキメの整った健康的な肌トーンへと導くだけでなく、従来のコラーゲン特有の不快なベタつきや重さをマイルドに抑え、すっと吸い込まれるような心地よい質感をもたらします。