亜鉛とは、細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)やコラーゲンの生成を強力にサポートする、人体に必要不可欠な必須ミネラルの一種です。

最大の特徴は、新しい細胞を作り出す酵素の働きを助け、美肌や美髪を維持するための「代謝のスイッチ」としての役割にあります。体内でタンパク質ケラチン)の合成を助けてハリコシのある髪を育て、白髪の予防に寄与するほか、肌のターンオーバーを正常化し、皮脂の分泌をコントロールすることで肌荒れやニキビを防ぎます。さらに優れた抗酸化作用も持ち、活性酸素による肌の老化シワたるみ)を防御するエイジングケア効果も期待できます。亜鉛は体内では生成できないため、牡蠣(カキ)やレバー、ナッツ類などの食事やサプリメントから補給する必要があります。不足すると、肌の生まれ変わりが遅くなり、肌荒れや抜け細毛、爪が割れやすくなるなどのトラブルに繋がります。また、外側からのスキンケアメイクの成分(酸化亜鉛)としても使用され、紫外線を散乱させて肌を守る紫外線散乱剤や、皮脂を吸着する機能を発揮するほか、皮膚の炎症を抑える塗り薬(亜鉛華軟膏)としてニキビや湿疹の治療に使われることもある、内外のケアにおいて多角的に重宝される成分です。

主なポイント

  • タンパク質合成を助けて髪を育てる美髪・白髪予防効果
    髪の毛の約80〜90%を占めるタンパク質(ケラチン)の合成に深く関与する栄養素です。髪の成長サイクルを正常に維持してハリやコシをもたらすとともに、白髪の発生を防ぐ健やかな土台を構築します。
  • 皮脂分泌をコントロールして肌荒れを抑えるニキビ予防
    内側からの適切な皮脂量の管理に寄与します。肌のターンオーバーの停滞を防ぎ、油分の分泌バランスを健やかに整えることで、毛穴の閉塞やアクネ菌などの暴走によるニキビの発生を未然に防ぎます。
  • 活性酸素による肌の老化を防ぐ抗酸化作用
    細胞にダメージを与える酸化ストレス(サビつき)に対抗する力を持っています。優れた抗酸化性を発揮して活性酸素をいなすことで、皮膚の柔軟性を保護し、将来的なシワやたるみの定着を阻止します。
  • 日焼け止めや下地で肌を守る「酸化亜鉛」の紫外線散乱効果
    ベースメイクUVカット製品における重要な成分としての役割です。肌に有害な紫外線を表面で物理的に跳ね返して肌を防御するとともに、余分な皮脂を吸着して不快なテカリや崩れを抑制します。
  • ニキビや湿疹の炎症を穏やかに鎮静する亜鉛華軟膏としての実用
    医療の現場でも用いられる、高い消炎・保護作用です。酸化亜鉛を主成分とした塗り薬(亜鉛華軟膏)として皮膚に塗布することで、赤みや化膿を伴うデリケートな肌荒れ部位をマイルドに治療します。
  • 体内生成不能に伴う牡蠣やレバーからの積極的な摂取
    必須ミネラルであるため、自力で合成することができません。不足による爪割れや肌のゴワつきを防ぐため、牡蠣、レバー、ナッツ類といった食材や、サプリメントを上手に活用して継続的に補給するのが有効です。