正絹(しょうけん)とは、化学繊維を混ぜずに天然の絹糸だけで作られた生地のことです。 着物や帯などの和装によく用いられる最高級素材で、美しい光沢となめらかな肌触りが特徴です。
絹は人の肌や髪と同じタンパク質を主成分としているため肌なじみがよく、摩擦による負担を抑えやすい素材です。また、吸湿性と放湿性に優れており、湿気をため込みにくく快適な状態を保ちます。そのため、近年では枕カバーやナイトキャップなどのヘアケア用品にも活用されています。一方で、水濡れや強い摩擦、紫外線に弱いため、取り扱いには注意が必要です。
主なポイント
- 正絹の定義
化学繊維を一切混紡せず、蚕の繭から採取された天然の絹糸のみで構成された純度100%のシルク生地のことであり、和装の最高級素材から現代の美髪・美肌アイテムにまで展開される資材のことです。 - アミノ酸組成による極上の肌触り
人間の皮膚の細胞と同じタンパク質(アミノ酸)が主成分であるため、地肌へ触れた際にも異物感や負担をかけず、バリア機能が低下しがちな敏感肌の方のお手入れとしても有効です。 - 吸湿性と放湿性にみる保水効果
周囲の湿度に応じて水分を適度に通気・キープする特性があるため、角質層からの急激な水分蒸散による乾燥(過乾燥)を防ぎ、しっとりとしたみずみずしいコンディションを維持します。 - ナイトキャップ等へのヘアケア応用
就寝中の枕との擦れやブラッシングに伴う物理的な摩擦ダメージを遮断できるため、繰り返しのヘアカラー等でパサつきやすい毛先の切れ毛や枝毛の発生を未然に防ぐことができます。 - 和装における美しい光沢とドレープ性
繊維の構造そのものが光を綺麗に反射させるため、成人式や婚礼などのハレの日に着用する着物において、上品で落ち着いた雰囲気のシルエットや格式の高さを表現するのに最適です。 - 天然素材ゆえのお手入れの注意点
水に濡れることによる縮みや日光(紫外線)による黄ばみ、摩擦による繊維の傷みが起きやすいデリケートな性質を伴うため、丁寧なクリーニングを行うことが大切です。

