目尻とは、上まぶたと下まぶたが顔の外側(耳側)で合わさる、目の端の部分のことです。解剖学的には「外眼角(がいがんかく)」と呼ばれます。顔の印象を左右する「つり目」や「たれ目」といった目の形を決定づける場所であり、メイクにおいて目ヂカラや顔の横幅を調整するための重要なポイントです。

最大の特徴は、顔の中でも特に皮膚が薄く、動きが激しいため、乾燥や年齢による変化が真っ先に現れやすい点にあります。笑った時にできる放射状のシワ(カラスの足跡)は、豊かな表情の象徴である一方、美容の悩みとしても挙げられやすく、丁寧な保湿や専門的なケアが求められる繊細なパーツです。

主なポイント

  • 「目の形」を印象づける終着点
    目尻の位置が目頭よりも高いと「つり目」でクールな印象に、低いと「たれ目」で優しくおっとりした印象になります。この角度を活かしたり、メイクで補正したりすることで、なりたい雰囲気を自由に演出できます。
  • アイライン」による印象操作の要
    目尻から数ミリはみ出してラインを引くことで、目の横幅を大きく見せたり、切れ長に見せたりできます。ラインを跳ね上げれば活動的な印象に、下げ気味に描けば柔らかい印象になるなど、わずかな調整で顔立ちのバランスを変えられます。
  • 「シワ」ができやすいデリケートな皮膚
    まばたきや表情の変化で常に動いているため、乾燥による小じわが定着しやすい場所です。アイクリームなどで水分と油分を補給し、バリア機能を整えておくことが、目元のハリを保つための基本となります。
  • 「目尻切開」による物理的な拡張
    美容医療において、目尻を数ミリ切開して外側へ広げる施術です。目の横幅を広げたい場合や、つり目の角度を緩やかにしたい場合などに選ばれ、白目の露出面積を増やすことで、よりハッキリとした目元を目指します。
  • 「涙の出口」としての衛生管理
    涙や目ヤニが溜まりやすい場所でもあるため、清潔に保つことが大切です。特にアイラインやマスカラが残りやすい部分なので、クレンジングの際は専用のリムーバーなどを使って、こすらず優しく落とすことが肌への負担を減らすコツです。
  • ハイライトやシャドウ」の効果的な活用
    目尻のくすみコンシーラーで整えたり、目尻のキワに濃い色のシャドウ(締め色)を入れたりすることで、目元に奥行きが生まれます。影をコントロールすることで、横顔まで美しい立体的な表情を作ることができます。