第2剤とは、パーマや縮毛矯正の工程で、髪に作った形を定着させるために使用する薬剤です。第1剤が髪内部のシスチン結合(S-S結合)を切断して柔らかくする「還元」の役割を担うのに対し、第2剤は酸素を与えて結合を再びつなぎ直す「酸化」の働きをします。
ロッドで巻いたカールや、アイロンで伸ばした状態を維持できるよう、髪内部の構造を再固定する仕上げの工程です。
第2剤の反応が不十分な場合、作ったカールが取れやすくなったり、髪内部に還元剤が残留してダメージの原因になったりすることがあります。主成分には「臭素酸ナトリウム(ブロム酸)」や「過酸化水素(オキシ)」などが使われ、薬剤の種類によって仕上がりの質感やカラーへの影響が異なります。
第1剤で髪の形を変える準備を行い、第2剤でその形を固定することで、パーマや縮毛矯正の仕上がりが完成します。
主なポイント
- 「再結合」のメカニズム:
第1剤によって一度切断された髪内部の「S-S結合(シスチン結合)」に、第2剤が酸素を与えることで、再び結合が作られます。この時、ロッドで巻いた状態やアイロンで伸ばした状態に合わせて結合が組み直されるため、髪に新しい形が定着します。これが、パーマのカールや縮毛矯正のストレート状態を維持する仕組みです。 - 「2回塗布」の工程:
髪の内部まで均一に酸化させるため、第2剤は一度塗布して時間を置いた後、もう一度重ねて塗布する方法が用いられることがあります。2回に分けて薬剤をなじませることで、髪全体に酸化反応を行き渡らせ、作ったカールやストレートの形を安定して定着させることにつながります。 - 成分による仕上がりの違い:
臭素酸塩(ブロム酸)は、ゆっくりと酸化反応が進むため、髪への負担を抑えながら、しなやかで弾力のあるカールに仕上がりやすい特徴があります。一方、過酸化水素(オキシ)は酸化反応が速く、カールの形をはっきり出したい場合に用いられます。ただし、ヘアカラーをしている髪では色素に影響を与え、色落ちしやすくなる場合があります。髪質や希望する仕上がり、カラー履歴に合わせて第2剤を選ぶことが、理想のパーマスタイルにつながります。 - 「pH(ペーハー・ピーエイチ)の調整」:
第1剤の影響でアルカリ性に傾いた髪を、第2剤によって本来の弱酸性に近い状態へ戻していきます。pHを整えることで、開いていたキューティクルが引き締まり、髪の手触りやツヤを保ちやすくなります。このように髪の状態を安定させる働きは「収れん作用」と呼ばれます。 - 「未酸化」のリスク:
第2剤の反応時間が不足すると、切断されたS-S結合が十分に再結合できず、髪の形状が安定しにくくなります。その結果、パーマのカールが数日でゆるむ「ダレ」や、縮毛矯正のストレート感が持続しにくくなる原因につながります。 - 「残臭」の解消:
第2剤には、パーマ特有の硫黄のようなにおいの原因となる還元剤の成分と反応し、残った薬剤臭を軽減する働きもあります。第1剤で髪の結合を切断した後、第2剤で酸化反応を行うことで、髪内部の状態を整えながら、施術後の独特なにおいを抑えることにつながります。

