編み込みとは、髪の毛束を交差させる際に、周囲の髪を少しずつすくい足しながら、地肌に沿うように編み進めていくヘアアレンジの技法です。毛束だけで編む通常の三つ編みとは異なり、頭皮にフィットした立体的なラインを作ることができるため、短い髪から長い髪まで幅広く活用されています。
最大の特徴は、髪全体の動きやボリュームをコントロールしながら、一気に華やかな仕上がりにできる点にあります。結婚式のお呼ばれヘアや浴衣のヘアセットといった特別な日の装いにはもちろん、日常のまとめ髪や、前髪が目にかかるのを防ぐ実用的なスタイリングとしても非常に人気のある基本技術です。
主なポイント
- 「表編み」と「裏編み」による印象の違い
毛束を上へ上へと重ねていく「表編み込み」は、編み目が平らになじむため、ふんわりとした優しい雰囲気に仕上がります。一方、毛束を下へと潜り込ませていく「裏編み込み」は、編み目が鎖のようにくっきりと表面に浮き上がるため、より立体的で活動的な印象を与えます。 - 「均一さ」が作る美しい仕上がり
編み進める際に、隣からすくい取る髪の量や幅を一定に揃えることが、ムラのない綺麗なラインを作るコツです。すくう量を多くすればざっくりとしたカジュアルな印象に、細かくすれば繊細で上品な印象になります。 - 「事前のベース巻き」による扱いやすさ
ストレートの髪のまま編もうとすると、毛先がツルツルと逃げてしまい、編み目が緩む原因になります。あらかじめ全体を軽く巻いてワックスやオイルを馴染ませておくことで、毛束同士に程よい引っかかりが生まれ、格段に編みやすくなります。 - 「引き出し」によるこなれ感の演出
きっちり編んだ後に、編み目の外側を指先で少しずつ引っ張って緩めます。これにより、カチッとした硬さが取れて空気感が加わり、今どきの「ルーズアップ」や「抜け感」のあるスタイルへと昇華させることができます。 - 「編み込み風」という崩れにくい代用策
どうしても自分で編むのが難しい場合や、髪がサラサラしていて崩れやすい場合は、髪をゴムで結んで内側に通す「くるりんパ」を繰り返すなど、ゴムを使った編み込み風のアレンジ(ねじり編みなど)で代用するのも賢い方法です。 - 「エクステ技術」としての別の意味合い
ヘアサロンのメニューにおいて、地毛の根元に人工毛や人毛の束を細かく編み込んで髪を長く見せる「編み込みエクステ」という技術を指す場合もあります。これはスタイリングの編み込みとは異なり、数ヶ月にわたって髪の長さを維持するための特殊な装着技法です。

