伊達衿
伊達衿は「重ね衿」「飾り衿」ともいい、振袖の着姿をより華やかに見せるために使う取り外し可能な衿のことです。かつては礼装の際は、着物を2枚重ねて着用するしきたりがありました。それが徐々に簡素がされ、現在の形に代わりました。伊達衿は長さ約1.2㎝、幅12㎝程度の裏地付きの布で、着物の衿に縫い付けて使用します。着た時に着物と長襦袢の半襟の間に、わずかに（3～5㎜程度）見えます。はっきり際立つように、ツヤや光沢のある素材のものがおおく、着物の挿し色になるような色を選びます。近年はパールやレースが付いたものなど遊び心のある伊達衿もあります。伊達衿は必ず付けなければいけないものではありません。