イギリス結び

1883年(明治16年)鹿鳴館時代、女性の洋装が認められるようになると従来の日本髪が衰退しイギリス結びなどの束髪が始まりました。イギリス結びとは、前髪とサイドの髪をポンパドールのように膨らませ、後頭部で長く編んだ三つ編みをまとめたアップスタイルです。和装にも洋装にも合わせやすいヘアスタイルで、上流階級や知識階級の女性から徐々に広まっていきました。1885年(明治18年)には、洋風の髪形を推奨する「婦人束髪会」が発足し、より簡単に結える洋髪が広まりました。従来の日本髪は、複雑な結い方でまめに洗髪できず不衛生であること、またキツく縛るため頭皮へのストレスが大きいなどの理由から洋髪への移行が加速しました。

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