フォンタンジュ

17世紀後半から18世紀初頭にフランス上流階級を中心に流行した女性の髪飾りおよび髪型のことです。ルイ14世の愛人フォンタンジュ侯爵夫人が創始したため「フォンタンジュ」と名づけられました。当時、フォンタンジュ侯爵夫人が狩りの際に風でみだれた髪をレースの靴下で束ねたことをきっかけに、高い位置でアップにしたスタイルが宮廷で流行したと言われています。当時はさほど高さのあるスタイルではありませんでした。しかし次第にさまざまなアレンジが加わり、リボンで髪を頭上高く結い上げ、レースなどの髪飾りを付け、タワーのように非常に高く盛り上がっていきました。このスタイルはその後30年以上に渡り流行しました。