ヘナ

植物の花や根、皮の色素を利用して毛髪を染色する植物染料の一種です。植物性染色料は刺激性が少なく古くから用いられている手法です。ヘナはインドでは古来から薬草として親しまれて、伝承医学のアーユルヴェーダの代表的なハーブです。一般的に、ヘナを配合した天然原料の白髪染めの総称を「ヘナ」と呼びます。植物の色素で染めるため、髪へのダメージが少なく優しい染め上がりが特徴である一方、色味展開が少ないデメリットがあります。ヘナの葉にはローソンという赤い酵素色素が含まれています。ローソンが、キューティクルのすき間から髪の内部に浸透し、毛皮質に絡みつくことで髪が染まります。ヘナは赤い色素を持つため、藍色の色素をもつインディゴなどと混ぜ合わせることで白髪がブラウンに染まります。