立毛筋

真皮内に斜めに生えている、毛包に付着している平滑筋の一種です。立毛筋は毛髪を立たせたり、毛穴の皮脂を外に押し出す役目を担っています。加齢により立毛筋が衰えると根元を立ち上げる力が弱まり、毛根の立ち上がりが悪くなります。また、立毛筋は毛根に付着しているため、寒さや恐怖、驚きなどで鳥肌が立つのは、立毛筋が反射して収縮するために起こります。鳥肌は二の腕など毛の少ない部位の立毛筋が収縮することによって起きる現象です。さらに立毛筋はその収縮により脂腺を圧迫し皮脂を排出することがあります。立毛筋は1本の毛に1~2個あります。しかし眉毛、まつげなど立毛筋を持たない部位もあります。

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