たとう紙

たとう紙とは、着物や帯を包む保管用の紙のこといいます。「畳紙」や「多当紙」と書き、地域によっては「文庫紙」ともいいます。たとう紙は、固い和紙で出来ており、通気性が高く湿気やカビから着物を守る働きがあります。着物(絹)は湿気に弱く、虫食いが発生しやすいため、保管時はたとう紙に包んでから箪笥に保管します。一般的にたとう紙の寿命は2~3年と言われています。湿気を吸ったたとう紙は黄色く変色し、膨張します。古いたとう紙はカビの原因になり、着物を傷める可能性があるため、衣替えの時期などに新しいものに取り換える必要があります。

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