角隠し

神前式の際に花嫁が頭にかぶる白い布です。幅15~16.5㎝、長さ106.5~117㎝程度のもので、表面は白の紗もしくは生絹、裏面は紅絹などを使用します。江戸時代に女性が寺参りの際に黒い角隠しを付けていたのが発祥と言われています。現在では婚礼衣装の一つで、神前式では綿帽子か角隠しを使います。角隠しには女性が嫁入りする際に、角を隠し従順でしとやかな妻になることを示す意味があります。角隠しは文金高島田(ぶんきんたかしまだ)の髷(まげ)の上に被せます。中央を前髪に被せ、後ろに回して髷のところで両端を重ねて固定します。

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