ケアブリーチとは、髪の内部結合を保護・強化する「処理剤(プレックス剤など)」をブリーチ剤に配合、あるいは併用することで、脱色によるダメージを極限まで抑える施術の総称です。従来のブリーチが「髪のメラニンを壊しながら内部構造(ジスルフィド結合など)も破壊する」ものだったのに対し、ケアブリーチは「芯を補強しながら色だけを抜く」という画期的なアプローチを可能にしました。
主成分として「ジカルボン酸」や「マレイン酸」などが使われ、これらが髪の繊維同士を強力に再結合させることで、ブリーチ特有のパサつき、ゴワつき、枝毛・切れ毛を劇的に軽減します。これにより、これまでダメージを理由に断念していた「ホワイト系カラー」や「ハイトーンの繰り返し」が、ハリ・コシを維持したまま楽しめるようになりました。ハイトーンブームを技術面で支える、現代美容室の必須メニューです。
主なポイント
- 「プレックス系」の魔法: ファイバープレックスやオラプレックスに代表される薬剤が、ブリーチの酸化ダメージを肩代わりし、髪の「骨組み」を崩壊から守る。
- 「ダメージゼロ」ではない: あくまで「ダメージを削減(約80〜94%カット等)」する技術であり、髪への負担はゼロではない。過信せず、プロによる緻密な放置時間の管理が不可欠。
- 色抜けへの影響: 保護成分が働くため、通常のブリーチよりも脱色スピードがわずかに緩やかになる傾向がある。そのため、急ぎすぎずじっくりと時間をかけて「優しく抜く」のが正解。
- 質感の劇的変化: 施術後の手触りが、従来のスカスカした質感ではなく、指がスッと通る「弾力のある質感」になる。
- オンカラーの持続性: 髪内部の構造が守られるため、後から入れるカラーの色素を留める「ポケット(間充物質)」が維持され、結果として色持ちも良くなる。
- ホームケアとの連動: ケアブリーチで繋ぎ止めた結合を維持するため、自宅でも専用のボンドケア(結合補修)シャンプーを使用することで、美髪の賞味期限が飛躍的に伸びる。

