コールドパーマとは、熱(加温器)を使わず、常温で薬剤の化学反応のみを利用して髪にウェーブやカールを記憶させる、最もスタンダードなパーマ技法です。1940年代にアメリカで開発され、それまでの熱処理を必要とした「ホットパーマ」に代わって主流となりました。
最大の特徴は、「髪が濡れているときに最もウェーブが強く出る」という性質にあります。第1剤で髪内部の「シスチン結合」を切り、ロッドの形に沿わせた状態で第2剤により再結合させることで、根元から立ち上がるふんわりとしたボリュームや、細かく均一なウェーブを作るのを得意とします。熱を加えないため頭皮に近い根元から巻くことができ、ショートヘアのボリュームアップから、ソバージュのような質感まで幅広く対応できる、パーマデザインの原点です。
主なポイント
- 「二浴式」のメカニズム:
- 「濡れると復活、乾くと伸びる」: 水分を含むとカールがくっきり現れ、ドライヤーで乾かすとゆるくなる特性がある。そのため、ムースやジェルで「半乾き」の状態をキープするスタイリングが鉄則。
- 根元の立ち上げに強い: デジタルパーマ等の熱を使うタイプは頭皮火傷の恐れがあるため根元まで攻めにくいが、コールドパーマは地肌ギリギリから巻けるため、トップのボリューム出しに最適。
- ダメージ管理: 熱による乾燥ダメージはないものの、アルカリ剤による膨潤(ふくらみ)が起きるため、施術後の「残留アルカリの除去」が色持ちや手触りを左右する。
- 「ウェーブ」と「カール」の自在性: ロッドの太さや巻き方(平巻き、スパイラル等)を変えるだけで、ニュアンス程度のクセ付けからハードなパーマまで自由自在に設計できる。
- デジタルパーマとの使い分け:
- コールド: 根元のボリューム、細かいウェーブ、濡れた質感向き。
- デジタル: 毛先のコテ巻き風、乾いた質感、縮毛矯正との同時施術向き。

