フィルインとは、ネイル用語で「継ぎ足し」や「お直し」を意味し、ジェルネイルのベース層を一枚残したまま、伸びてきた根元部分を埋めてメンテナンスする技法です。通常の付け替えではアセトン(溶剤)を用いて全てのジェルを溶かして「オフ」しますが、フィルインでは表面のデザイン層だけを削り落とし、自爪に密着しているベースジェルを薄く残して再利用します。
最大の特徴は、「自爪へのダメージを最小限に抑えられる」点にあります。付け替えのたびに自爪の表面を削ったり、乾燥を招くアセトンに浸したりする必要がないため、爪が薄くなりやすい方や、健康な爪を維持したい方に最適です。根元の伸びた部分を適切に処理し、新しいジェルを継ぎ足すことで、施術直後のような美しいアーチ(フォルム)を再構築できます。ベースが浮いている(リフト)箇所を完全に取り除く精密な削り技術が求められる、「自爪育成」を重視するサロンの看板技術です。
主なポイント
- 「アセトン(溶剤)」を使わない: 脱脂力の強いアセトンによる乾燥や、爪を巻かせる(巻き爪の原因)リスクを排除し、指先の潤いを守る。
- 「サンディング」の回数激減: 自爪を削るのは「新しく伸びてきた根元部分」のみ。一度ジェルを乗せた部分は二度と削らないため、爪の厚みを一生涯守り続けられる。
- 「フォルム」の再形成: 爪が伸びて重心がズレたネイルの厚みを削り、理想的な山(ハイポイント)を元の位置に作り直すことで、折れにくい強度を維持する。
- 「グリーンネイル(細菌感染)」の防御: 浮き(リフト)があるまま上から塗ると隙間に水分が入り込み菌が繁殖する。フィルインは浮いた部分をミリ単位で完璧に削り取ることが大前提。
- 「デザインチェンジ」は自在: ベースは残すが、上に重ねるカラーやアートは全く新しく変えられるため、通常の付け替えと同じように最新のデザインを楽しめる。
- 「適切な周期」の厳守:
- 目安: 3週間〜4週間。
- リスク: 放置しすぎると根元に負荷がかかり、浮きや亀裂が生じやすくなるため、定期的なメンテナンスが不可欠。

