フケとは、頭皮の古い角質が剥がれ落ちたものの総称です。皮膚の入れ替わり(ターンオーバー)によって生じる生理現象ですが、目立つ場合は頭皮のバリア機能が乱れているサインです。主な原因は、皮脂の過剰分泌や乾燥、さらには頭皮の常在菌である「マラセチア菌(カビの一種)」の異常繁殖などが挙げられます。

最大の特徴は、原因によって「脂性(しせい)」と「乾性(かんせい)」の2タイプに分かれ、対処法が真逆になる点です。ベタついた脂性フケは「洗浄と殺菌」が必要なのに対し、パラパラとした乾性フケは「保湿」が最優先となります。放置すると毛穴を塞いで炎症(脂漏性皮膚炎など)や抜け毛を招く恐れがあるため、自分のタイプに合った医薬部外品シャンプーの選択や、ストレス・睡眠不足といったインナーケアを整えることが、健やかな頭皮環境への近道です。

主なポイント

  • 「マラセチア菌」の暴走: 誰の頭皮にもいる菌だが、皮脂を好んで分解する。その際に出る代謝物が頭皮を刺激し、角質が未熟なまま大量に剥がれる(フケ化)原因となる。
  • 「脂性フケ」のメカニズム:
    • 状態: 黄色っぽく、湿ってお皿状に固まる。
    • 対策: 洗浄力の適切なシャンプーと、菌を抑える「ミコナゾール硝酸塩」配合の製品が有効。
  • 「乾性フケ」のメカニズム:
    • 状態: 白く細かく、肩に落ちる。
    • 対策: 洗いすぎを控え、頭皮用ローションで「保湿」を行う。洗浄力が強すぎるシャンプー(高級アルコール系など)は避けるのが鉄則。
  • 酸化脂質」のニオイ: フケと皮脂が混ざり合って酸化すると、独特の古い油のようなニオイを発し、育毛環境を著しく悪化させる。
  • 「洗髪の質」: 爪を立てて洗うと頭皮が傷つき、さらにフケが増える悪循環に。指の腹で「地肌を動かす」ように洗うのが基本。
  • 「季節」の影響:
    • : 汗と皮脂で脂性フケが増えやすい。
    • : 空気の乾燥で乾性フケや痒みが出やすい。