アンダーセクションとは、ヘアカットブロッキングにおいて、頭部を上下に分割した際の「最も下の領域(襟足付近)」を指します。一般的に頭部は、上から「オーバー」「ミドル」「アンダー」の3セクション、あるいは「ぼんのくぼ(後頭部のくぼみ)」を境にした2セクションに分けて設計されます。アンダーセクションは、ヘアスタイルの「裾(すそ)」のラインや厚みを決定づける、土台となる非常に重要なエリアです。

このセクションの処理は、バックスタイルのシルエットや首元のスッキリ感に直結します。例えば、アンダーセクションをタイトに刈り上げたり短く切り込んだりすることで、上に重なるミドルセクションにボリューム(くびれ)を作ることが可能です。また、生え癖が最も強く現れる場所でもあるため、毛流れを見極めながら慎重にカットすることで、浮きにくい襟足や収まりの良い収束ラインを作ることができます。

主なポイント

  • スタイルの「土台」と「アウトライン: 全体の長さを決めると同時に、襟足の形(V字、U字、スクエアなど)を形作り、後ろ姿の清潔感を左右する。
  • ボリュームのコントロール: アンダーを短く切り、上のセクションを被せる「ツーブロック」や「グラデーション」の手法により、絶壁の補正や後頭部の丸みを強調できる。
  • 生え癖への対応: 襟足の毛が上向きに生えていたり、片側に寄っていたりすることが多いため、テンション(引く力)をかけすぎずにカットする繊細な技術が求められる。
  • 質感の調整: 髪の密度が最も高い場所でもあるため、セニング(毛量調節)を適切に行うことで、首元のモタつきを解消し、扱いやすいヘアスタイルにする。
  • メンズショートヘアの要: フェードカットやネープレス(襟足なし)スタイルなど、現代のトレンドにおいて最もデザインのこだわりが凝縮されるセクション。