キャリアオイルとは、アロマテラピーにおいて高濃度の精油(エッセンシャルオイル)を希釈し、肌へ安全に届けるための植物性オイルの総称です。「キャリア(Carry=運ぶ)」という名の通り、精油の有効成分を皮膚の奥(角質層)へと運び去る「運び屋」の役割を担います。精油は分子が非常に小さく刺激が強いため、原液塗布による肌トラブルを防ぐためにこのオイルでの希釈が必須となります。
キャリアオイル自体も、植物の種子や果実から搾り取られた栄養の塊です。ビタミンやミネラル、必須脂肪酸を豊富に含み、肌のバリア機能を高める「エモリエント効果」に優れています。ホホバ、アーモンド、オリーブなど、オイルごとに浸透速度や質感が異なるため、肌質やマッサージの目的に合わせて選定する「ベースの主役」ともいえる存在です。
主なポイント
- 「1%濃度」の安全基準: 身体に使用する際は、キャリアオイルに対して精油を1%以下(顔は0.5%以下)に薄めるのが国際的なスタンダード。
- 代表的なオイルの個性:
- 経皮吸収のサポーター: 水に溶けない精油を油分に溶かし込むことで、皮膚の脂質バリアを通過しやすくし、全身の血流へ有効成分を送り出す手助けをする。
- 未精製と精製の違い:
- 未精製(ゴールデン等): 栄養が豊富だが、植物特有の香りと色が残る。
- 精製(クリア等): 不純物がなく低刺激。香りを邪魔せず、敏感肌や赤ちゃんにも使いやすい。
- 単体でのスキンケア: 精油を混ぜずとも、ブースター(導入液)やクレンジング、ヘアオイルとして単独で高い美容効果を発揮する。

