毛周期とは、一本の毛髪が生え始めてから成長し、やがて抜け落ちるまでのサイクルのことで、「ヘアサイクル」とも呼ばれます。髪の毛は絶えず伸び続けているわけではなく、一本一本が独立した周期を持っており、「成長期」「退行期」「休止期」という3つのフェーズを繰り返しています。

最大の特徴は、「部位による期間の差」にあります。頭髪の場合、成長期が3年〜6年と極めて長く設定されているため、他の部位(眉毛やまつ毛など)に比べて長く伸びることが可能です。通常、頭髪全体の約80%〜90%が成長期にあり、残りの10%〜20%が抜ける準備や休止の状態にあります。このサイクルがストレスや生活習慣、加齢によって乱れ、成長期が短くなると、髪が十分に育つ前に抜けてしまう「薄毛」や「細毛」の原因となります。健やかな髪を育むためには、頭皮の血行促進保湿を行い、この「成長期の維持」をサポートすることが不可欠です。

主なポイント

  • 「成長期」:髪の主役(3年〜6年): 細胞分裂が最も活発な期間。髪が太く長く伸び続けるフェーズであり、健康な状態では全毛髪の大部分を占める。
  • 「退行期」:活動の停止(2週間〜3週間): 毛根の活動が弱まり、毛乳頭から毛髪が離れ始める期間。成長が完全にストップし、抜ける準備に入る。
  • 「休止期」:次への準備(3ヶ月程度): 毛が抜け落ち、次の新しい毛が生えてくるまでの待機期間。毛根の下では、次なる成長期に向けた細胞の再編が行われている。
  • 「自然脱毛」の目安: 正常なサイクルであっても、1日に50本〜100本程度の抜け毛が発生するのは生理現象であり、心配の必要はない。
  • 「サイクルの乱れ」と薄毛: 成長期が数ヶ月〜1年程度に短縮されると、産毛のような細い毛のまま抜けてしまい、全体のボリュームが低下する。
  • 「頭皮環境」の重要性: 毛根へ栄養を運ぶ血流を良くし、乾燥を防ぐことで、成長期のポテンシャルを最大限に引き出し、力強い毛髪を維持できる。